工務店・住宅展示場等で、家づくり・家選び・リフォームを相談するときには、次の4項目を確認してみましょう!
(1)窓の断熱性能
住宅全体をみると、特に窓からの熱の出入りの割合が大きいため、窓の断熱対策が重要です。
断熱性能のいい窓ガラスには二重(複層ガラス)、三重(トリプルガラス)があります。
また、ガラスの間に断熱性の高いガスを詰めたもの(アルゴンガス等充填)や、また、ガラスに金属膜を貼って遮熱効果を持たせたLow-E(ローイー)ガラスがあります。
サッシ枠も、従来のアルミサッシより大幅に断熱性の高い「樹脂サッシ」「アルミ樹脂複合サッシ」があります。どのような窓ガラスとサッシ枠が使われているかを確認しましょう。
(2)断熱材の種類と厚さ
断熱材とは、壁、床、屋根などの断熱性能をよくする材料で、少ない光熱費で冬暖かく・夏涼しく過ごすのに有効です。
家の完成状態では見えないので見過ごされがちですが、家の中の冷たい場所(温度差)をなくし結露を防止するためにとても大切です。
断熱材は材料によって特徴や値段が異なり、断熱性能は厚さに比例します。断熱材の種類と厚さを確認しましょう。
断熱材の種類
(3)UA値(ユーエーち:外皮平均熱貫流率)
UA値は家の断熱性の目安。家の中の熱が、窓・壁・床・屋根からどのくらい外に逃げるかを計算した数値で、値が小さいほど断熱性が優れています。
国は新しく住宅の断熱等性能等級を定め、高断熱を推奨しており、2030年には新築住宅は断熱等級5以上が基準となります(京都府内ではUA値0.6以下)。UA値を尋ね、断熱性能がどのくらいかを確認しましょう。
UA値が小さいほど断熱性が高いのね!
ふむふむ・・・
なお、冷房エネルギーには外から入ってくる熱も影響するので、ηAC値(イータエーシーち:平均日射熱取得率)という数値の基準もあります。興味のある方は以下のページをご覧ください。
◆国土交通省「ラベル項目の解説・断熱性能」
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html
(4)C値(シーち:相当隙間面積)
C値は家の気密性(隙間の小ささ)の目安。家の隙間の大きさを測定した数値で、値が小さいほど隙間が小さく、気密性が高いのです。隙間が大きいほど、空気や熱エネルギーがたくさん逃げますし、花粉が入りやすく、虫等が出入りしやすいのです。
隙間を小さくして、気密性を高めるには、寸法の誤差が少ない建材を使用し、建材同士の接合部分を気密テープ等で覆う等の施工を行います。
現在の国の住宅省エネルギー基準は、C値の基準を定めていませんが、C値を測定している工務店やメーカーは、気密性を重視しているといえます。C値を尋ね、隙間の大きさを確認しましょう。
いよいよ次ページからは
断熱性能・気密性能に注目して家づくりをした人の体験談です!